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2017/06/27 (Tue.)

2008
09
02

Cibavit eosを音楽の外側から切る

全日本合唱連盟のコンクール課題曲(G1)、今年はW.Byrdの『Cibavit eos』。


この曲は、三位一体の主日直後の木曜日にあたる「キリストの聖体」祭日の入祭唱です。キリストの体はホスチア(パン、ウエハースのようなもの)としてミサで会衆に与えられますが、そのキリストの体を祝う祭日の入祭唱として、歌詞に「極上の麦」を含み、さらには、三位一体の歌詞をも持つCibavit eosは、まさにこの日のためにあるような音楽です。


ただし、現代人、日本人にとっては、例え信者であっても、この歌詞の核心に迫ることは難しい。テキストのどこに思いを込めればよいのか、一見しただけではわかりにくくて難しい曲です。


とは言え、テキストにいくら思いを込めても、それが聴き手に伝わる保証はありませんし、第一、テキストを表現しようとして何かアクションを起こすと大抵は失敗するもの。結局はしっかりと基礎練習を積み、しっかりハモってしっかりテンポを共有するのが、音楽を美しく演奏する近道であることは間違いありません。


音楽について勉強したアレコレは、演奏した後、興味を持ってくれた聴衆とのおしゃべりで語り合うのがいいのかもしれません。その会話の中身が、未来の世界平和に微妙につながっていく可能性だってあります(^^)


ところでCibavit eosを演奏するときは、私は常に「パレスチナ問題」を思います。パレスチナ問題は、非常にやっかいであり、世界的に重要な問題であり、これが解決することなんてあるの???っていうくらい複雑な問題です。その「パレスチナ問題」を常に頭の片隅に置きながら演奏しています。


なぜ私は、「パレスチナ問題」を思いながら演奏をするのでしょう?




大きな地図で見る

ここにCibavit eosのテキストを書いてみます。

Cibavit eos ex adipe frumenti
alleluja:
et de petra, melle saturavit eos,
alleluja,alleluja,alleluja.

Exsultate Deo adjutori nostro:
jubilate Deo Jacob.

Gloria Patri et Fillio, et Spiritui Sancto,
sicut erat in principio, et nunc, et semper,
et in saecula saeculorum. Amen.

3つのくだりがあって、最初は神が極上の小麦や岩から滴る蜜で人を潤してくれたことが書かれており、中間部は神をとびあがって喜び讃えようということが書かれ、最後のくだりは三位一体を声高らかに唱えます。


最初の部分は、旧約聖書に似たような記述が認められます。二番目のくだりに出てくる「ヤコブ」はユダヤ人の祖。ちなみにヤコブは神道のニニギにあたるという説もあります。そして最後の三位一体は、キリスト教の考え方の一つです。この歌に出てくる「Deo」(神)は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の神を表すはずです。


ユダヤ教の神は部族神ですから、ユダヤ人のみを助けようとしますが、キリスト教やイスラム教の神となるとちょっと様相が異なってくる。このあたりの詳細については触れませんが、この「Cibavit eos」の歌詞を読むと、どうしてもこの3つの宗教を私は考えてしまいます。


そして、3つの宗教の抱える問題の代名詞は何かというと、それは「パレスチナ」だというわけです。


パレスチナ問題が解決すれば、世界の戦争の大半は終結するかもしれません。あとは、民主主義対社会主義あるいは独裁政権との戦争だけが残る!?とにかく、パレスチナ問題抜きに世界の平和は語れません。


パレスチナ問題についてとっても読みやすく書かれている本があります。講談社現代新書の『まんがパレスチナ問題』です。
 


Cibavit eosを歌いながら、パレスチナ問題についていろいろと思いを巡らせています。宗教が長い歴史の中で数え切れないほどの人々を支え、どれだけの人を幸せにしてきたのかを考え、宗教の抱える問題を考え。。。


歌っている最中に、ときどきゾクゾクっと感動する部分もあります。われわれが奏でる音楽によって聴衆が一瞬でも感動し、それによってその人の生活の一コマでいいから、幸せ色に変えることができたら。そんな思いで歌っています。


そして家に帰ったらパレスチナ問題について調べ、勉強し、私のこれからにどう結びつけるのがよいのか、酒を飲みながら考えたりするわけです。

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2008/09/02 (Tue.) Trackback(0) Comment(2) 宗教曲

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パレスチナに関して。
最近、第二次世界大戦から東西冷戦あたりの本を何冊か読んでいますが、キリスト教とユダヤについては非常に考えさせられることが多くあります。
 ホロコーストを黙殺した教会。
 大戦後も存在した反ユダヤ主義と虐殺。
 ポーランド人の4割は今でも国が実際にはいないユダヤ人に支配されていると思っている。
(似たような話は日本でも聞かれますが)
1000年以上解決しなかった問題は、根が深すぎて知れば知るほど、…何も言うことができなくなります。

宗教曲を歌いながらも、私は負の部分を考えずにはいられません。
でも、信者でないからこそのいろいろな思いを抱えて、本場のとは違った色が出せるかもしれませんよね。

と、若造が偉そうなこと言ってみました。

音楽の知識は乏しいですが、
この類の話は、もっとしてみたいです♪



あず  2008/09/03 (Wed.) 22:53 edit

キリストを殺したのはユダヤ人であるという誤認識から、全ては始まっているのだけど、それだけでは留まらないいろんな要素があるんだよね。

俺がもっとも興味深いのは、3つの宗教の元々の神は、同一だということ。

深い。あまりにも深すぎるね。。。

うっちい  2008/09/03 (Wed.) 23:26 edit

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