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2017/08/16 (Wed.)

2010
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24

ポリーニ ベトベ後期ソナタ

於:サントリーホール
もろもろの事情で今日はB席。右斜め上付近。


ポリーニ。若干、腰がまがったおじいちゃんになっていた。袖から登場した姿を見て、涙が出そうになった。20年ほど前、大学の先生の家に遊びに行った際に見せてもらった、ルドルフゼルキンのレーザーディスクを思い出す。腰の曲がった、歩様のあやしいゼルキンだが、ピアノはシャンと弾いていた。それに似た光景が、今目の前に。。。


そうだよなぁ。俺もそろそろ四十歳。ポリーニも歳を取るわけだ。


ポリーニ、おじぎをしてピアノに座るやいなや弾き始める。30番の軽やかな第一主題が、ショパンのように聞こえる。30番、31番、32番と休憩なしのコンサート。あっという間の1時間とちょっと。アンコールのバガテルを含め、素晴らしい音楽を満喫させてもらった。



サントリーホールの照明が、ポリーニが持ち込んだピアノと彼の周囲にだけあたる。ポリーニは、ヒトという存在を通り越して、もはや「音楽」そのものになっていた。私はステージにポリーニを観ていたのだろうか?それとも音楽を見ていたのだろうか?ポリーニというピアノ弾きから奏でられるベートーヴェンの後期ソナタ。なぜだか私は、ポリーニを聴いているという意識ではなくなってしまっていた。


そこにあったのは、音楽そのものだ。ベートーヴェンでもなく、ポリーニでもなく、音楽そのものがそこにはあった。


私がイメージするベートーヴェンとは、また若干異なる味わいのベートーヴェン。私がイメージするポリーニとは、2~3ミリずれた感じのポリーニ。この違和感が私の心に革命を引き起こす。


脳みそではなく、心が音楽を受け止めた感じ。今日のポリーニのベートーヴェンは、ひと言で言えばそんな音楽であった。


ただ、未だによくわからない。今日私はポリーニを聴いたのか、それとも、音楽を聴いたのか??


ああ。私も、音楽そのものになりたい。生まれ変わるなら、音楽に生まれ変わりたい。


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2010/10/24 (Sun.) Comment(0) コンサートレビュー

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